モノを大事にすることとは
断捨離という名の下、捨てることが好きな私。モノを大事にしたいからこそ捨てるんだ!という気持ちで日々断捨離をしていますが、実母が来ていた頃、ハッとさせられる出来事がありました。
実母は昔ながらの捨てられない人
モノがない時代の母は、その年代に多いと思われる「捨てられない人」です。その母も、母の母(私の祖母)から大量のタオルやらパンツやら靴下などを譲り受け、近年はモノを持ちすぎると大変だと痛感しているようです。
その母が出産のお手伝いに来ていた頃、お気に入りのハンドクリームを2人で使っていました。
残り少なくなってきて、思わず通販で取り寄せし、これで存分に使えるねーなんて言っていた矢先、母が古いハンドクリームの容器をハサミで2つに切りました。
最後まで使おうとする意識
確かに容器を切ることで、端にある取りきれないクリームまで使うことができます。
私は衝撃を受けました。
決してケチだとか、みすぼらしいとは思いません。むしろ「あぁ、最後までしっかり使い切ることは、大切なことなんだよなぁ」と思い知らされました。
少し古くなった化粧水や安いクリームは、ついつい早く次の品を使いたいために、多少容器に残っていても捨てることが多かった私。
その品だって、購入した当初は悩んで選んだはずなのに。
モノが簡単に手に入る今だからか「最後の最後まで使ってから捨てる」という意識が薄くなってきていました。
捨てる前に見直してみる
捨てるのは簡単です。
同じものもお店に行けば売っています。
でも、汗水たらして稼いだお金で手に入れたモノを、使い切ることなく捨てるのは、何か間違っていると思いました。
着ない服はウエスに、化粧品は残りの一滴まで、お米は一粒も残さず…。子どもにもぜひ伝えていきたい意識です。
新しいモノを増やす前に、今持っているものを最後まで全うしてから次を考える。
ひとつのハンドクリームから、母から大事なことを教えられました。