たくさんのお味噌汁を
- 作者: 土井善晴
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日々の暮らしをする上で、衝撃を受けた一冊に出会いました。
土井善晴さんは、きょうの料理などの番組で良くお目にかかる料理研究家です。おにぎりをにぎる際、料理番組にもかかわらず手をしっかり洗うところから解説されていたのがとても印象的でした。
毎日の献立に悩んでいた私でしたが、それは「気負いすぎ」「思い込み」がかなりあるから起こることで、こちらの本を読んでから肩の荷がすぅっと下りました。
一汁一菜
一菜の、いわゆる「おかず」をお味噌汁に入れてしまうことで、実際の食卓には「ごはん」と「具だくさんのお味噌汁」だけが並ぶというシンプルなもの。日々の基本をシンプルにすることで、サンマが出てきた日はごちそうに感じることができる。最近の食生活は、あっという間に運動量以上に食べることができてしまう。外食もするし、間食もする。間食も、一日トータルの口にしたもので考えると一菜になる。
だからこそ、日々の質素で良い日常飯は、ごはんとお味噌汁(と漬物)だけで十分、という考え方です。
私なんて、間食を入れたら一汁五菜くらいになっちゃうかも…
離乳食づくりの原点にもなる
本を読んで変わったことといえば、毎食お味噌汁を作るだけ。
今までは子ども用に野菜を煮て、食べさせて、片付けて、それから自分用にごはんを作って食べていました。でも、読んでからは、朝起きて、少し煮るのに時間はかかりますが、まずはたくさんの野菜入りのお味噌汁を作ることにしています。
- お味噌を入れる前に茹でた野菜を取り出す
- お味噌を少量入れて子ども用に取り分ける
- お味噌を少し足して大人の朝食に出す
野菜の煮る時間は、中火で10分。
離乳食初期のように、すりつぶしや圧力鍋で超やわらかくしなくてもよくなったので、本当に楽になりました。
昼食。
お散歩などでバタバタした日は、朝多めに取り分けておいた野菜を使って、おやきにします。お味噌汁は、干しエビや豆腐や乾燥わかめなど、数分でできる具材を使って作ります。そして頑張って一緒に食べる。
子どもと一緒にごはんを食べるのも、実際はとても慌ただしくて難しいのですが(→結局冷める)でも、できた日は後片付けが一度に終われて家事が楽になります。
お味噌汁、最後は猫まんまにしてペロリ
ムスコはお味噌汁が本当に好きで好きで、モリモリ食べてくれます。
汁物はあげるのが大変なので今まで敬遠してましたが、だんだんと上手に飲めるようになってきました。
白米も、途中で飽きたな~という感じになったらお味噌汁に入れてしまいます。気が付かないで食べてくれるのでしめたものです。
一汁一菜。
毎日毎食「ごはん」と「具だくさんのお味噌汁」だけの食卓なのに、飽きません。
自分ひとりだけのごはんだからこそ気兼ねなくできる、繕わないお味噌汁。
離乳食で作った卵焼きの端っこや、まだ固かったインゲンなんかもバンバン入れて、ますます具沢山になっていきます。