犬とこどもの暮らし、小さな暮らし

40㎡1LDKの小さな家でのシンプル暮らしを綴ります。犬と子どもとの初めての育児に奮闘中

犬への手紙

ブログ上の我が家の犬のあだ名を決めました。

「クロ」


黒茶のミニチュアダックス♂、今年で12歳になりました。

今回は、クロへ手紙を書いてみます。
(長いです)

クロへ

赤ちゃんと暮らし始めて半年が経ちました。
前より抱っこが少なくなっているので、あなたはさぞかし不満なことでしょう。
赤ちゃんが生まれて、お母さんはあなたの毛に敏感になってしまいました。
赤ちゃんがあなたに舐められないように、赤ちゃんがあなたに踏みつけられないように、お母さんはあなたをつい邪険に扱ってしまいます。

あなたは何も言いません。
静かに我慢をしているだけ。
いつも笑っているような口をして、実は不満だらけなのかもしれません。

お母さんとクロと赤ちゃんは、毎日散歩に行きますが、いつも楽しい気分で散歩しているわけじゃありません。
時には、行きたくないなぁ、疲れたなぁ、寝たいなぁ、苦しいなぁ、どうしてお父さんはあなたの面倒を見てくれないんだろう、どうして私ばかり散歩しなくちゃいけないんだろう、どうしてあなたはまっすぐ歩いてくれないんだろう、などなど考えたりも、します。
家と外をなんども往復して、ベビーカーとあなたと赤ちゃんとを運び、疲れ果ててしまい元気に散歩できない時も、あります。

クロへ。
それでも、犬の十戒は覚えていますよ。

あなたは私より先に、赤ちゃんより先に、きっと死ぬ。

ごはんを食べたいと思うことは、嬉しいこと。
散歩に行きたくて足元にじゃれつくのは、すばらしいこと。
自分の両足で散歩できるのは、幸せなこと。
おしっこやうんちを自力でできるのは、喜ばしいこと。

元気なときは忘れていますが、おじいちゃんの今も昔と変わらず生きていられるのは、とてもとても幸せなことですね。
あなたの具合が悪くなったら気がつくのでしょう。元気でいることがどれほど貴重だったかということを。

クロへ。
いつも元気をありがとう。
いつかあなたも歩けなくなる日が来るかもしれませんが、その時後悔しないように、今を大事に暮らします。

お母さんは、
あなたの毛と戦った日々を、忘れない。
腕や足や首を舐められた記憶を、忘れない。
宅配便や来客に吠えた日々を、あなたの吠え声を、忘れない。
初めて赤ちゃんと対面したときのあなたを、忘れない。
私の人生の中で大事な存在だったあなたを、忘れない。

ずっとずっと覚えています。

いつもごめんね、そしてありがとう。